​「一生幸せになりたければ、Uber Eatsを覚えよ」――海外の古いことわざを現代風にアップデートしてみた話

配達コラム

気分を良くしたかったら、どこへ行く?

「なんだか最近、気分がモヤモヤするな」 「手っ取り早く気分転換して、リフレッシュしたいな」

そんな風に思ったとき、あなたならどうしますか? 美味しいものを食べる、欲しかったものを買う、映画を観る……。人によっていろんな方法があると思いますが、実は海外にはこんな面白い古いことわざ(格言)があります。

「1日だけ幸せになりたければ、床屋へ行け」

これはヨーロッパなどで古くから伝わる言葉で、人間の心理をちょっと皮肉交じりに、だけど核心を突いた形で表現した長い格言の一部です。その全貌は、次のようなものです。

1日だけ幸せになりたければ、床屋へ行け。 1週間だけ幸せになりたければ、車を買え。 1ヶ月だけ幸せになりたければ、結婚しろ。 1年だけ幸せになりたければ、家を建てろ。 一生幸せになりたければ、____。

この最後の空欄、本来は何が入るかご存知でしょうか? 一般的には「釣りを覚えよ」(あるいは「正直者であれ」「庭師になれ」など)と言われています。

髪を切ってもらった後のあのサッパリした爽快感は、間違いなくその日1日を最高にしてくれます。しかし、車や家を買う喜びにはいずれ慣れが来てしまう。では、なぜ「一生の幸せ」が「釣り」なのか? それは、「自分で工夫し、状況を読み、仕掛けて成果を得るというプロセスに、終わりがないほどの奥深さと自立した喜びがあるから」です。

しかし、令和の現代を生きる僕たちにとって、この「一生モノの幸せ」を形づくる言葉は、別のものでも綺麗に意味が通るんじゃないか? とふと思ったのです。

それこそが、「Uber Eats(フードデリバリー)のコツを覚えよ」です。

昔は「釣り」、現代なら「Uber Eats」である理由

「釣りを覚えよ」と「Uber Eatsを覚えよ」。一見すると全く別物のように思えるかもしれませんが、その本質を紐解いていくと、驚くほど共通点が多いことに気づきます。

  1. 状況を読んで仕掛ける(エリアと天候の読み) 釣り人が「今日の潮の目はどうか、どこに魚が潜んでいるか」を考えるように、デリバリーパートナーは「今日の天気、この時間帯、どのエリアの需要が伸びるか」を先読みして待機します。
  2. 自分の腕と道具が頼り(愛車とルートの効率化) 仕掛けや竿にこだわるように、自分の体力、相棒である自転車やバイクのセッティング、そしていかに効率的なルートを走るかという「自分の腕」だけが成果を左右します。
  3. ダイレクトな手応え(鳴りと釣果) スマホがピコンと鳴る(注文が入る)瞬間は、まさに魚がヒットした瞬間そのもの。無事にお届けを完了すれば、その場でダイレクトに成果(報酬)という名の「釣果」が手に入ります。

誰かに指示されて時間を切り売りする働き方ではなく、自分の知恵と足でゲームのように成果をコントロールする。この自立した感覚こそ、まさに現代の「一生飽きない大人の遊び(趣味)」であり、一生モノの知恵と言えるのではないでしょうか。

実践:僕が体験した「1日の幸せ」と「一生の幸せ」のハイブリッドな休日

そんなことを考えながら、ある日の休日に、僕は日常のなかでこの「ことわざ」をそっくりそのまま実践してみました。

まずはスマホと自転車を携えて、街へ。 状況を読みながらサクッと動いて、3,800円の売上を確定させます。金額の多寡ではなく、「自分の力でお金をコントロールして稼いだ」という確かな手応え。これが、現代版「一生の幸せ(デリバリー)」のプチ実践です。

…そして、その自分で稼いだばかりのお金をポケットにインして、次に向かったのは床屋です。 髪をバサリと切ってもらい、頭をサッパリさせる。まさにことわざ通り、手軽で間違いのない「1日分の幸せ」をその場で回収します。

頭も気分も驚くほど軽くなった帰りがけ、今度は宝探し(釣り)の延長線としてショップを覗いてみました。 そこで見つけたのが、大好きなアイドルの写真集。 日向坂46・小坂菜緒さんの圧倒的な透明感が詰まった1st写真集『君は誰?』。そして、長濱ねるさんが25歳の大人になってから北欧を旅して撮影された、話題の最新2nd写真集『長濱ねる』。


なんと、『君は誰?』はメルカリを活用して580という驚きのワンコイン価格で仕留めることに成功したのです。

リアルな店舗の棚やフリマアプリの海から、自分の目で見つけ出した最高の「釣果」。床屋帰りのサッパリした頭で、自分で稼いだお金を使って手に入れたお宝をのんびり眺める夜――。これ以上の贅沢があるでしょうか。

まとめ:あなたにとっての「釣り竿」は何ですか?

「一生幸せになりたければ、正直者であれ、あるいは釣りを覚えよ」

古いことわざが教えてくれるのは、「環境や他人に依存せず、自分自身の手で楽しさや成果を生み出せる知恵を持つことこそが、色褪せない幸福の本質だ」ということです。

現代を生きる僕たちにとって、そのための「釣り竿」は、案外ポケットの中のスマートフォンと、1台の自転車、そしてほんの少しの冒険心なのかもしれません。

今日デリバリーで少しだけ稼いで、床屋へ行って、好きなお宝を手に入れる。そんなシンプルな循環の中に、時代を超えた幸福論の答えが詰まっている気がします。

さあ、明日はどこへ仕掛けに行きましょうか?

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